|
『リンダキューブ』 (''Linda³'') は、1995年10月13日にNECホームエレクトロニクスより発売されたPCエンジンSUPER CD-ROM²用コンピュータゲーム及びその他機種への移植を含めたシリーズである。 ジャンルは公式サイトにおいて「サイコスリラー+ハンティングRPG」と表記され、一般にはロールプレイングゲームに分類される。 ゲームデザインは桝田省治、キャラクターデザインはカナビス、開発は株式会社アルファ・システム。 ゲーム誌「電撃PCエンジン」(メディアワークス)誌上でモンスターデザインが公募され、一部ゲーム内で採用されている。 == ゲーム内容 == === 特徴 === 一言で表すと「時間制限つき、動く宝捜しゲーム」〔Linda リンダはどんなゲームか? (概要説明) (Nifty SM-FANパティオの発言より) 1996年1月1日〕。具体的には8年と言う制限時間の中で、全120種類に及ぶ動物(現実の動物とは異なる、所謂モンスター)を収集する事がゲームの目的である。動物は基本的に戦闘で倒す事で捕獲するが、一撃で敵の最大HPを大きく上回るダメージを与えると体が飛び散ってしまい、その場合は捕獲とならない。強過ぎても弱過ぎてもいけないという、強さのバランスを考慮する必要がある。更に動物は全種類オスとメスが存在し、つがいで捕獲しなければならない。各動物は一種類につき雌雄一匹ずつ登録する必要がある。動物は種類や性別によって出現条件や捕獲方法も多種多様であり、プレイヤーは試行錯誤を重ねる事となる。 桝田省治が公式ホームページにおいて述べている通り〔桝田省治の製作ノート ~Making of Linda3~ (PCE版リンダ初回特典「リンダの秘密」より)) 〕、『リンダキューブ』は * 主人公は勇者ではない * 魔王やそれに類する世界の脅威となる「敵」が存在しない * 惑星の滅亡を阻止する事が出来ない。 といったストーリー上の特徴を持ち、一般的な(特に『ドラゴンクエスト』のような正統派ファンタジー系を名乗る)RPGとは主人公がなすべき目的が全く異なることを桝田自身も解説書や公式サイトで何度も強調している。 また、システム面でも * 8年と言う年月はプレイヤーが遊んでいる時間の経過と共に自動的に進む(セミ・リアルタイム)。また、時が進むにつれて住民の脱出は進み、最後の年にはほとんどの住民がマップ上から姿を消してしまう。 * 装備品や道具などは、店で買う以外に捕獲した動物を加工して作成する。 * ゲーム開始時点から世界の果てまで自由に行ける(シナリオによっては制限がある)。また、明らかにレベルが桁外れの敵とも遭遇可能。 * アイテムの中には季節をまたぐと腐ったり枯れたりするものがある。 * 街以外では走ると体力が減少する。 * 宿屋、商店と言った標準の施設の他、動物を解剖して体内のアイテムを取り出す「解体屋」まで存在する。 などの点は、当時として他に例を見ないほどに先進的かつ斬新な作りとなっている。 なお、上記のような特徴になった理由として、桝田省治は直前に係わっていた『天外魔境II 卍MARU』(1992年)でいわゆる「王道」のRPG制作に3年携わり、その「王道」を作り続けたストレスからアンチテーゼとしてリンダキューブを作ったと語っている〔DESIGNER'S NOTE 親愛なるプレイヤーの皆様へ (PCエンジン版、PS版リンダ解説書より)1995年6月29日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リンダキューブ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|